女性特有の悩み「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」を改善するために

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現れる症状

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)になることで、現れる症状を解説します。 

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の症状

多嚢胞性卵巣になると、身体的な変化を感じたり、内分泌系や卵巣の変化などをもたらすことがあります。PCOSの症状について下記にまとめました。

身体的異常

【月経不順や無月経等の月経異常】

正常な排卵の場合、脳の下垂体からLH(黄体ホルモン)とFSH(卵胞刺激ホルモン)がバランス良く分泌されることで卵が成熟し、排卵が起きます。

しかし、PCOS患者は、LHの分泌量が多いため、FSHとの調和が乱れ、排卵障害が起きてしまいます。その際、卵巣の皮も厚く硬くなるため、さらに排卵しにくくなるのです。

月経異常の症例の度合としては、無月経が42.8%と最も多く、続いて希発月経35.4%、無排卵周期症19.4%となっています。

【多毛・にきび等の男性化徴候】

卵胞の中でテストステロンなどの男性ホルモンが作られ、血液中の男性ホルモンが増加することにより、多毛、にきび、低音声などの身体的な男性化徴候が現れることがあります。

ただし、欧米と比較すると症状の出現頻度は低く(欧米21%・日本2%)、日本ではあまり重視しない傾向にあります。

【肥満】

肥満で体脂肪が増えると、そこに男性ホルモンやエストロゲンがたくさん蓄えられ、視床下部や下垂体に過剰に働きかけるため、分泌異常を引き起こしていまいます。

また、肥満になると血中のインスリン濃度が高値になりやすく、インスリン抵抗性が関与することで、排卵機能を低下させる、と考えられています。

【不妊】

排卵障害が起こることによって、不妊となります。多嚢胞性卵巣の女性の7割が排卵に問題を起こすため、かなりの高確率で不妊になると言えるでしょう。

PCOSでは、排卵さえすれば妊娠も困難ではないと言われているため、周期ごとに「排卵するかどうか」が治療のポイントとなります。

治療の際には、常にOHSS(卵巣過剰刺激症候群)の危険性を考慮せねばならず、また、高LHで内分泌異常を起こすことによって、卵の質が低下したり、流産の可能性が上がることも指摘されています。

内分泌異常

【LHの高値】

PCOSでは、LH(黄体形成ホルモン)が高値を示すことが多く、LHの過剰分泌が卵巣の内莢膜細胞を増殖させ肥厚させます。

さらに卵巣に含まれる莢膜(きょうまく)細胞がテストステロンやアンドロゲンの過剰分泌を助け、卵胞閉鎖が促進されてしまいます。

【卵胞ホルモンの高値】

エストロンとエストラジオールの濃度比が異常高値を示すことで、卵巣内は高アンドロゲン状態となります。

PCOS患者の87.4%に見られると言われています。

【男性ホルモンの高値】

下垂体からのLHの過剰分泌で、卵巣性のテストステロンやアンドロステンジオン等のホルモンが高値を示す他、副腎皮質の感受性が高まり、副腎性のデヒドロエピアンドロステロン(DHEA)やデヒドロエピアンドロステロンサルフェイト(DHEAS)のホルモンが過剰生産されることもあります。

卵巣の変化

【卵胞の嚢胞状変化】

多数の小さな卵胞が嚢胞(液状成分周囲を固有の単層上皮に覆われている球状のもの)状変化を起こします。内分泌異常等によって、未成熟となった卵胞が閉鎖することで発生。卵胞の大きさは2~15mm(正常な卵胞は2cm程度)で、片方の卵巣に10~100個もできることがあります。

PCOS患者を超音波で診察すると、卵巣の皮が比較的薄く小卵胞が卵巣全体に散らばっているタイプと、卵巣の皮が厚く、5mm以上の小卵胞がネックレス状につながっているタイプの2種類が見られます。

【卵巣の腫大】

卵胞がたくさんでき、白膜という卵巣の皮が肥厚することで、卵巣が腫れてしまいます。腫大は卵巣の左右に起こり、かつ対称性となります。

欧米と比較すると、日本では両側卵巣の腫大は少ないのですが、PCOS患者の46.5%に腫れが認められると言われています。

【卵巣の白膜肥厚】

白膜と言われる卵巣の皮が厚くなります。LHが過剰分泌を起こすことが原因で、表面に隆起が起こって排卵を妨げてしまいます。

また、白膜内に貯蓄されたアンドロゲンによって卵胞が未成熟となり、白膜の肥厚と相まって排卵障害を引き起こすと考えられています。

 
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多嚢胞性卵巣症候群の改善ガイド