女性特有の悩み「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」を改善するために

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処方される主な漢方薬

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)患者の方に処方される主な漢方薬について紹介します。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)に効果的な漢方

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とはどのような病気か多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の場合、中医学では「卵巣の周りに瘀血や痰湿がこびり付き、卵巣膜が硬くなった病態」と考えます。

漢方薬を服用すると、瘀血や痰湿が改善されて、卵巣内の巡りが良くなり柔らかくなっていくため、軽度の多嚢胞性卵巣は漢方薬で十分効果があるでしょう。重度の場合も、排卵誘発剤やメトフォルミン等の薬剤と漢方薬を併用することによって、良い効果を得られる期待が持てます。

下記に、PCOS患者によく処方される漢方を掲載しましたので、参考までにご覧ください。

大柴胡湯(ダイサイコトウ)

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とはどのような病気か体の熱や炎症をとり、機能の亢進を鎮める他、痛みをやわらげたり、便通を付ける作用のある漢方薬です。

肝臓や胆のうの病気、胃腸の病気、便秘や痔、あるいは高血圧にともなう頭重感や肩こり・めまい・耳鳴り、また肥満症などによく効きます。ストレス抵抗性を高める生薬も含まれるため、ストレスに強い体質を作っていきます。

PCOSで排卵しにくい場合、漢方薬で緊張をゆるめて卵巣の機能を正常化させ、安定した排卵が起こるようにします。

【組成】

柴胡(サイコ)・黄ごん(オウゴン)・半夏(ハンゲ)・枳実(キジツ)・大黄(ダイオウ)・芍薬(シャクヤク)・生姜(ショウキョウ)・大棗大そう(タイソウ)の8つの生薬から成ります。

【副作用】

めったに副作用はありませんが、胃の不快感、食欲不振、吐き気、腹痛、下痢などが起こる場合があります。

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とはどのような病気か中医学では、血行障害や鬱血を「瘀血(おけつ)」として重要視し、女性の月経トラブルは瘀血を改善することが先決とされます。そこで処方され漢方薬の代表が「桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)」です。

血行を良くして熱のバランスを整え、ぼせや冷えを改善、子宮の炎症を鎮める他、ホルモンバランスを整える効果もあります。

生理不順や生理痛、頭痛、めまい、肩こり、のぼせ、足の冷えなどに効果的といわれ、そのような諸症状をともなう更年期障害にも処方されます。

PCOSでホルモンバランスが崩れている場合にも、内分泌系の機能を調整する機能を持っているため効果があります。その他、子宮内膜症や筋腫、ニキビやシミ、しもやけ、痔、打ち身、肝臓病などにも用いられます。

【組成】

桂皮(ケイヒ)・芍薬(シャクヤク)・茯苓(ブクリョウ)・桃仁(トウニン)・牡丹皮(ボタンピ) の5種類から生成されます。

【副作用】

胃のむかつきや、食欲不振が起こることがあります。

また、重い副作用は滅多に起こりませんが、肝臓の重い症状である、気だるさ、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が褐色などが表れた場合は要注意です。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とはどのような病気か「当帰四逆湯」に温性薬の「呉茱萸」と「生姜」を加えた漢方です。血行をよくして、体を温める作用があり、冷えによる痛みを柔らげる効果もあります。

しもやけ、頭痛、下腹部痛、腰痛などに効果を発揮するほか、体力のあまりない人にも向いている漢方薬です。

【組成】

当帰(トウキ)・桂皮(ケイヒ)・芍薬(シャクヤク)・細辛(サイシン)・呉茱萸(ゴシュユ)・生姜(ショウキョウ)・木通(モクツウ)・大棗(タイソウ)・甘草(カンゾウ) の9種類から成る漢方です。

【副作用】

服用時のむかつきや食欲不振が起こることがあります。

温経湯(うんけいとう)

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とはどのような病気か血液循環をよくし、ほてりをとる一方、体全体を温める作用もあります。乾燥した皮膚を潤したり、ホルモンのバランスを整える効果も期待できます。

冷え症で貧血ぎみ、皮膚や唇が乾燥しやすい人にオススメで、生理不順や生理痛、更年期障害、頭痛、足腰の冷えや痛み、冷えのぼせ、しもやけ、指掌角皮症などにも効果的です。

また、血行を改善して子宮や卵巣に豊かな栄養を送り込みたい場合、血行を促進する不妊症の改善薬としても用いられます。

【組成】

麦門冬(バクモンドウ)・半夏(ハンゲ)・当帰( トウキ)・甘草(カンゾウ)・桂皮(ケイヒ)・芍薬(シャクヤク)・川きゅう(センキュウ)・人参(ニンジン)・牡丹皮(ボタンピ)・呉茱萸(ゴシュユ)・生姜(ショウキョウ)・阿膠(アキョウ)の12種類の生薬から成ります。

【副作用】

服用時に稀にむかつきや食欲不振が起こることがありますが、次第に慣れる事が多いです。

 
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多嚢胞性卵巣症候群の改善ガイド