女性特有の悩み「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」を改善するために

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漢方思想で見る多嚢胞性卵巣

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)を東洋医学(中医学)の漢方の視点から解説します。PCOSになりやすい人の体質区分や発症しやすい病気についても紹介します。

中医学における不妊症「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とはどのような病気か女性の不妊には、卵子の状態が良くない、排卵が起こりにくい、卵管が通りにくい、受精卵が着床しにくいなどの原因が考えられます。

そのうち最も多いのが、排卵が起こりにくい排卵障害で、ホルモンバランスの失調や多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、高プロラクチン血症などの病気と言われています。

治療には、西洋医学のホルモン療法や、人工授精、体外受精、顕微授精等がありますが、いずれも対症療法のため、体の根本が悪ければ、治療の効果が上がらないことも多々。

代わって中医学では、様々な排卵障害の元となる原因を、体に優しい漢方薬を使って根本から治して体質改善し、元気ではつらつとした妊娠しやすい体を作る、という治療を薦めています。

漢方の視点から多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)を見ると、『ストレスや冷えなど、何らかの原因で気血が巡らなくなり、卵胞の周囲を「お血(おけつ)」や「痰湿」などの遺物が囲んで、排卵できなくなっていること。また、卵胞の発育が悪いために排卵できない状態』と説明されます。

精神的なストレスも、不妊症の原因の一つとされ、ストレスの影響で気の流れが滞ると、元気な卵子が育たないのです。この場合の治療法としては、漢方薬で緊張をゆるめて気の改善をすることにより、卵巣の機能を正常化させ卵胞の発育を良くさせ、安定した排卵が起こるようにしていきます。

中医学におけるPCOSの体質区分

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とはどのような病気か中医学における人間の体質区分は、教科書に載っている基本的なものだけでも約120種類。ですから、素人目でどんな漢方が良いか判断することは難しく、プロの目でじっくり見てもらう必要があります。

しかし、いくら良い漢方薬でも、ただ飲んでいるだけでは安心できません。大切なのは、自分の体質をきちんと理解し、それに合った生活を送るということでしょう。

漢方では、代表的な5つの体質区分があり、それに従う形で薬が処方されます。

  • 【気滞(きたい)】
    気が滞っている状態
  • 【気虚(ききょ)】
    気が不足している状態
  • 【瘀血(おけつ)】
    血が滞っている状態
  • 【血虚(けっきょ)】
    血が不足している状態
  • 【水毒(すいどく)】
    水が滞っている状態

また、現代人に多く見られる体質に分かりやすく分類する場合もあります。例えば、『薬石花房 幸福薬局』の「補・捨・流・調」

  • 【補=虚弱タイプ(不足タイプ)】
    体にとって必要なものが不足しがちな体質
  • 【捨=過剰タイプ(ため込むタイプ)】
    体にとって余分なものをため込みやすい体質
  • 【流=停滞タイプ(どろどろタイプ)】
    体の中の流れがわるい体質
  • 【調=不均衡タイプ(アンバランスタイプ)】
    心身や臓腑のバランスが不安定な体質

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の患者は、「流」のタイプが多いそうです。

「流」タイプの人は、体内の流れが悪い体質とされており、皮膚がかさかさ、冷えのぼせ、腹部膨満感、イライラ、胸苦しい等の症状が見られます。

体の中の流れがさらさらになるような生活を心掛けることが重要で、食事は玉ねぎやチンゲン菜等血行を良くする物を積極的に摂り、ウォーキングやストレッチ等の適度な運動、下半身を特に冷やさないようにする努力が必要です。

また、狭心症や脳血管障害、うつ病、慢性肝炎、自律神経失調症などの病気にかかりやすいため気を付けなければなりません。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)患者の方は、クリニックの治療や漢方の服用と同時に、「流」タイプに適切な生活の仕方を知り、日々の生活から見直しを図ると、より良い結果を出せる可能性が高まるでしょう。

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多嚢胞性卵巣症候群の改善ガイド