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懸念される合併症

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の合併症として発症しやすい「高プロラクチン血症」とは何か。 

PCOSに合併する可能性のある「高プロラクチン血症」

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とはどのような病気か多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断される10~30%程度の患者が軽度の「高プロラクチン血症」を伴うと言われています。

多嚢胞性卵巣症候群における慢性的非周期的高エストロゲンは、高プロラクチンが関与していると考えられている他、プロラクチンが男性ホルモンの副腎性アンドロゲン(DHEA-S)の生産を増長する可能性も指摘されています。

厳密には、高プロラクチン血症があると、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは言いません。

高プロラクチン血症とは?

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とはどのような病気か「プロラクチン」とは、脳の下垂体前葉という6種類のホルモンを作り出す部分から出るペプチドホルモンの1種で、生殖、排卵、妊娠、授乳などと深い関係があります。

乳腺を刺激して乳汁を分泌させる働きや、授乳期には、まだ子供が小さいので次の子供ができにくいように、排卵を抑制して妊娠を抑える効果も発揮してくれる重要な成分です。

通常は、授乳期間が終了するとプロラクチンの血中濃度は普通の状態に戻り、排卵もきちんと起こって次の妊娠が可能になります。

しかし、授乳期間外でも、プロラクチンの分泌が異常に高まり血中濃度があがってしまうことがあり、その状態を「高プロラクチン血症」といいます。血中濃度の数値が高いと、授乳中と同じように卵巣への抑制が働いてしまうため、排卵障害や無排卵月経、黄体機能不全等を起こしやすくなってしまうのです。

高プロラクチン血症の原因と治療

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とはどのような病気か高プロラクチン血症の原因には、脳腫瘍(プロラクチノーマ)流産・中絶薬剤によるもの等が考えられていますが、ほとんどは原因不明の場合が多いようです。

特に気を付けたいのはプロラクチノーマ。20~30代の女性に多い病態で、下垂体のプロラクチンを分泌する細胞から腫瘍が発生し、授乳とは関係なくプロラクチンを過剰に分泌し続けます。結果、排卵が抑制され、不妊に至ってしまうのです。腫瘍は良性の場合がほとんどなので、死の危険性はほぼありません。

高プロラクチンは、血液検査で見つけることができ、治療は薬物療法がメインです。標準薬のバーデルやテルロン、カバサール等が投与されます。これらの治療薬には、吐き気を催すという副作用があるため、担当医と相談しながらの使用をおすすめします。

また、プロラクチノーマの場合も、薬物療法を行うところから始まりますが、手におえない場合は手術が必要になることもあるでしょう。

高プロラクチン血症は不妊の原因になると記しましたが、この病気単体で不妊になることは少なく、他の病気と合併して存在することが圧倒的に多いです。妊娠しづらいな、と感じたらまずは専門医の元できちんと病気は何かを突き止めてもらった上で、最適な対処を行うようにしましょう。

 
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多嚢胞性卵巣症候群の改善ガイド